非協力ターゲットMotion Estimator


ご紹介
スペースデブリは、宇宙産業界内外の人々の注目を集めています。スペースデブリは脅威でありますが、宇宙探査の自然な結果でもあります。デブリを追跡したデータベースがあり、新しい宇宙ミッションの打ち上げ前に、衝突のリスクを評価することができます。低軌道(LEO)のようなエリアは、軍事、政府、商業の利用が多く、これらのデブリが特に密に存在しているエリアです。
ミッションの計画段階において、宇宙船を安全に軌道から外す方法を検討することは可能です。しかし、必ずしもそのような方法が常に実施されるとは限らず、衛星が非稼働状態になると、現在および将来の宇宙船にリスクを与えることになります。
また、宇宙船が軌道上でサービスを行うことができるように設計することも可能です。これは、「サービサー」と呼ばれる衛星が他の宇宙船に接近し、ドッキングして、燃料補給などのメンテナンスを行うことができるものです。

パッチドコニックスのMotion Estimator
パッチドコニックスは、衛星に搭載されたカメラセンサーを用いて、非協力的ターゲットの姿勢力学に関する貴重な情報を識別する技術を開発しました。
角運動量ベクトルの方向や慣性テンソルなどのパラメータを特定することは、デブリの捕獲や軌道上の衛星へのサービス提供のためのドッキングを可能にする鍵となります。そのためには、ターゲットの慣性テンソルを推定することが重要です。
何十年もの間、この問題に対する研究のほとんどは、残念ながら、線形化されたフィルターによって行われてきました。線形化には何らかの参照モデルが必要であり、一般には応用できない可能性があります。
パッチドコニックスのEstimatorは、参照モデルに依存せず、慣性テンソルも求めることもできます。多くのEstimatorはこの問題を扱うことができませんが、当社のMotion Estimatorでは可能です。角運動量ベクトルが利用できるようになると、章動を含む姿勢運動は解決します。

評価パッケージ
パッチドコニックスでは、このような技術に興味をお持ちの方に提供できるよう、アセスメントパッケージの開発に取り組んでいます。アセスメントパッケージには、Motion Estimator実行ファイルと、そのまま使用できるシミュレータ、またはユーザー独自のシミュレータとEstimatorを組み合わせて参照できるシミュレータが含まれています。

バージョン履歴


Version 1.2 [Windows] [macOS]
バグ修正しました:Motion Estimatorは以前の結果ファイルをすべて削除するようにしました。Motion Estimatorが動かない状態では、古い結果を表示するといった危険性はなくなります。ユーザー自身のシミュレータからのMotion Estimatorの使用方法をご理解いただけるよう、簡易版のシミュレータも含んでおります。詳しくはこちらをご覧ください。 詳しくはこちら をご覧ください。
(2021/07/20)

Version 1.1 [Windows] [macOS]
このバージョンでは、マーカーの位置を互いに定義し、リセット時にこの情報をMotion Estimatorに渡すことができるようになりました。 これにより、ユーザーはさまざまなマーカーの構成を検討し、より正確にミッションに適合するモデルでテストすることができます。
(2021/07/15)

Version 1.0 [Windows] [macOS]
初版
(2021/06/25)

パッケージのダウンロードはこちらから

契約内容
本アセスメントパッケージのコンテンツは、1年以内の使用を想定しており、無償で提供されます。本パッケージの提供は、評価・テスト用です。テスト・検証後、お客様は、宇宙機に搭載するチップに組み込まれたMotion Estimatorのファームウェアを入手するものとします。
この評価パッケージの内容を使用して得られた結果は、パッチドコニックスの名前を参照する場合に限り、公表することに同意し、奨励します。
宇宙ミッション用Motion Estimatorのお問い合わせは、こちら まで。

Media


Animation of Motion Simulator

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